2008年(平成20年)は、子年です。
ねずみはガネーシャの乗り物として、いつも足元に控えています。
 
むかしむかし。
神様たちはだいたいみんな結婚していましたが、そうでない神様たちもイケメンでセレブでしたので、それはそれはモテモテでした。
しかし、天界のどんな神様よりも一番エライはずのガネーシャくんには、誰一人として自分の娘を嫁にやろうという奇特な者はおりませんでした。
それもそのはず、ガネーシャくんは象の顔でしたのでみんな怖がってしまったんです。
そこでガネーシャくんは思いました。
「俺様をバカにするなんて、いい度胸してるぜ。ちょっとあの神様たちを困らせてやろう。」

ガネーシャくんは世界中のねずみたちをみんな集めて神様たちの通り道に穴を掘らせました。
神様たちが通れないようにしてやろうというのが彼の計画でした。
そして、神様たちはまんまとねずみが掘った穴に次々とはまってしまい、どうにもこうにも動けなくなって、通りは大混乱となってしまいました。

神様たちはみんなで、ブラフマー(梵天)のところに押しかけ、何とかしてくれと泣きつきました。
そこで、ブラフマーはガネーシャくんの所に行って、この混乱状態をおさめるよう説得しました。
ガネーシャくんは、断固としてと言いました。
「僕が結婚するまでは、他の誰も結婚させてあげないよ。」
まったく困ったガネーシャくんです。

そこで、ブラフマーは奥さんのサラスヴァティーに相談しました。
さすがは知恵と学問の神様サラスヴァティーです。
彼女は夫にリッディ(繁栄)とシッディ(成就)という2人の美女を創造させ、ガネーシャと結婚させようという名案を出しました。
そしてブラフマー夫妻は2人の娘をガネーシャの嫁にやりました。
これでブラフマーとサラスヴァティーはガネーシャくんの舅、姑ということになりました。

さて、2人も嫁をもらって大満足のガネーシャくんは、約束どおりねずみたちの大暴れをやめさせました。
そして、ガネーシャくんは褒美として、大活躍(?)してくれたねずみを自分の乗り物として登用してやりました。

この一件でガネーシャくんはヴィグネーシュワラまたはヴィグナラージャとも呼ばれるようになり、嫁をもらい、ねずみは乗り物として常にガネーシャのそばに控えるようになりましたとさ。

一件落着。
めでたし、めでたし。


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