2006年(平成19年)は、亥年です。
ヴィシュヌ神の化身である猪のお話です。

昔々、ヒラニャアクシャという悪魔によって、大地は拉致され海の底に沈められた。ヴィシュヌは猪の姿となり、水中に飛び込んだ。苦闘の末に、阻止しようとしたヒラニャアクシャを殺し、大地を牙で持ち上げ海の底から救い出した。そして、生命を維持できるように山々や大陸を形づくった。
このように、世界は再び新たなカルパ(劫)を生み出した。

これが、ヴィシュヌ十化身の第3番目、猪の姿をした「ヴァラーハ」が世界を救い出した物語です。このようにヴィシュヌ神は世界の危機を救うために、10人の姿でこの世に現れると信じられています。
ちなみに第7番目はラーマーヤナで有名なラーマ王子、第8番目はクリシュナ、第9番目は「釈尊」ブッダとされており、第10番目の白い馬に乗ったカルキは次に現れるといわれています。

ヴァラーハは、猪の頭と四臂を持つ人間の身体で表されます。4本の腕のうち2本はヴィシュヌの化身であることを示す「円盤(チャクラ)」と「法螺貝(シャンカ)」を持ち、他の2本には剣や棍棒、蓮華を持ったり、与願印の印相を示すのが典型的な姿であるようです。

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